相続や遺言、許認可等の依頼で、行政書士を選ぶ基準はなんでしょうか?
そもそも選ぶほど行政書士の知り合いがいない人がほとんどじゃないでしょうか。
正直、資格を取ればなれる行政書士の人柄はピンキリです。倫理研修はありますが、面接などはありません。
家族のことや会社のことをお願いするので、親身になって話を聞いてくれる良い行政書士にお願いしたいですよね。
今回は、あなたが良い行政書士に出会える方法を考えていこうと思います。
良い行政書士のポイント
私が思う行政書士のポイントは以下の通り。
・親身になって話を聞いてくれる
・知識がしっかりしている
・事前に費用面の説明がある
その他にも条件があるかもしれませんが、少なくともこの3点を押さえている行政書士は良い行政書士です。
親身になって話を聞いてくれる
行政書士は、あらゆる可能性を考えて書類の作成を行います。
例えば、遺言を書く場合。
こちらが用意した書類のみで判断し作成してくれるよりも、家族構成や本人も気づいていない資産、付記事項を掘り下げて丁寧に作ってくれる行政書士のほうが良い遺言になります。
※付記事項とは
遺言の財産の表示以外に、「長男は家業を継いで発展させてくれ、夫婦で老後の面倒を~~。次男にも世話になったが、最後まで看取ってくれた長男夫婦に多く残そうと思う。」等の文章を付けることを付記事項といいます。
付記事項はつける必要はありませんが、本人の最後の思いを残せる場なので、書かれることをお勧めしています。
知識がしっかりしている
その業務に精通している行政書士は知識が豊富です。
まず、最初に必要な書類を指示してくれたり、もし用意できなかった時のための代替資料の情報を持っています。
たとえば、個人の建築業許可の更新で毎年提出書類を出していない場合、5期前の納税証明書が必要になり場合があります。でも、都道府県税事務所に行くと5期前の納税証明書は発行してくれません。
新米行政書士ならそこでいったん業務がストップします。業務に精通した行政書士は、都道府県で差があるかもしれませんが、個人の確定申告書で代用することができます。
ベテラン行政書士ならば、一番最初の依頼の段階で5期前の確定申告書を持ってくるようにお願いされるでしょう。
依頼主の手間、安心面でも知識がしっかりしている行政書士にお願いするべきです。
事前に費用面の説明がある
行政書士にお願いする場合、事前にきっちり費用面の説明があるか確認しましょう。
知識のない行政書士は、全体で費用と報酬を合わせていくらという基準がありません。
一方、ベテラン行政書士は印紙代が○○円、法定手数料が○○円、行政書士の報酬が○○円。もし、不測の事態があればおおよその変更金額を示してくれます。
行政書士と会う方法
インターネットで探す
まず、一番簡単な方法がインターネットで探す方法です。
例えば「大阪 遺言 行政書士」等ですね。
一番お手軽で、手間が少ないことが特徴的です。
事前にHPに費用や専門業務を明記しているところが多く非常に安心です。
顔出ししている人も多いので、雰囲気もなんとなくわかります。
都道府県ごとの書士会に連絡する
各都道府県に行政書士会という組織があります。
行政書士になるためには必ずそこに登録しなければなりません。
この行政書士会に行政書士の紹介を依頼することができるんです。
あなたの依頼に合ったベストな行政書士を紹介してもらえます。
正直、この方法がおすすめ。
無料相談会を利用する
区役所や市役所で行政書士の無料相談会を行っているところがあります。
個人で行っていたり、先ほどの都道府県などの書士会単位と大小はざまざま。
一度、自分で足を運んでみるのもいい行政書士と出会うチャンスです。
実際に、無料で相談内容を聞いてもらえますし、気に入ったならその人に依頼しても大丈夫です。
ただし、直接連絡先を交換することを禁止している場合があるので名前を控えておいて書士会経由で紹介してもらう方法もあります。
まとめ
上記だけでなく、他の士業さんに紹介してもらったり、相続バーなんてものも最近はあるみたいです。
ぜひ、ポイントの3点を押さえている行政書士を探してみましょう。
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