行政書士試験落ちる人の特徴と失敗しないコツ

試験に落ちる人の特徴 合格に向けてのポイント
試験,落ちる人

この記事を読んでいるあなたは、今から勉強を始める人でしょうか?すでに受験を終えたひとでしょうか?
日々忙しい時間の中で勉強を続けて、試験を受けた結果。『不合格』になったら目も当てられません。

不合格になる人の特徴があるなら知ってみたくないですか?

今回はそんなあなたの為に、行政書士試験に落ちる人の特徴をまとめています。

ひーちゃん
ひーちゃん

事前に試験に落ちる人の特徴を知って対策をしておきましょう。

行政書士試験に落ちる人の特徴

私は大手予備校で勉強していて授業が始まる前や模擬試験の後に、模試の結果や疑問に思ったことを数人と情報交換をしていました。
その中で「苦手科目を勉強していなかったり」、「記述対策をしていない」、「他の予備校のテキストにも手を出している」という人はあまり順調に感じませんでした。

私も受験生でそれぞれの勉強のやり方があると思い気にしませんでした。

そして、試験の結果は残念なことに合格できた人は僕の他に1人だけ、2人とも上記のパターンはあてはまらなかった人。。。

その後も行政書士塾を開いて生徒と触れあううちに不合格になった人に共通する特徴を見つけることができました。

・計画性に乏しい
・必須科目をおろそかにしている
・不安になって教材を増やしている

この三つです。

計画性に乏しい

スケジュールが立てれない

一つ目の特徴が計画性に乏しい人です。
試験に落ちる人は試験当日までのスケジュールのコントロールができていない人。
例えば、試験日までにテキストの勉強が間に合っていない、過去問の予習がまちまち、記述対策を何もとっていない。
部分的には合格できる実力があるのに総合力がなかったりする、、、勉強が間に合わなかった科目があるだけで合格が一層難しくなります。
合格できる人はこのスケジュールのコントロールができています。
どのくらい前までにテキストを終わらせ、過去問に取り組み、最終調整として模試のチェックや記述対策を万全にしていく。
計画的に勉強できた人が合格するべくして合格した人です。

ですが、あなたがスケジュールが立てられなくて当然です。

なぜなら、全体の物量を把握できなければスケジュールが立てられないから、、勉強している途中で試験までの学習計画を立てろ!というのは無茶があります。

これは「独学」と「予備校」「通信講座」で対策が変わります。

独学
独学の場合は先へ先へドンドン進んで全体像を早めにつかむ必要があります(個人的は独学をおすすめしてません)。
いち早く試験の全体像を把握して、時間をかけるところとあまり力を入れないところの取捨選択が必要になります。

詳しくは独学で勉強するにまとめてます。

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予備校
予備校に通う場合は、決められた日に授業を行い、面談で苦手分野を洗い出し、合格までに必要な勉強の計画を立ててくれます。
直接先生と話すのことが嫌いな人にとっては苦痛かもしれませんが、テキストの勉強漏れもなく、過去問や記述対策もバッチリしてくれます。

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通信講座
通信講座は物によりますが基本的には独学と同じ考え方です。

一応スケジュールの様なものはありますが、どのくらいの勉強をすればいいかは自分で判断する必要があります。

私の知る限りではフォーサイトのみ毎日のスケジュールを組んでくれます。

一日の勉強に使える時間を入力すると、試験日までの計画表を表示してくれそれを元に勉強をすすめることができます。

計画を立てるのが苦手な人はスケジュールを組んでくれる通信講座を選ぶとよいです。

 

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必要な科目をおろそかにしている

必要な科目をおろそかにしていることも不合格に繋がります。

そんなの当たり前じゃないか!必須科目をおろそかにする人はいない!と思うでしょう。

しかし、人間は得意な科目がある場合、覚えやすい、勉強しやすい方を無意識に選んでしまいがちです。

間違う問題より正解できる問題を解いたほうが精神的にも楽ですよね。

~回想~

予備校で科目ごとに5肢択一の20問テストがあり、会社法で満点を取った人の話です(私は4問しか正解しなかったです 泣)。
その人は、物凄く頭が良く会社で法務を担当されていて登記のために議事録の作成等やその他の書類を作っている方でした。

直前期の模試はほとんどで180点越え、会社法はほぼ満点でした。

最後の一週間になって、「自分は確実に会社法で満点、それで他の科目をリカバリーする」と会社法の予習を中心に行うと聞いてました。

結果は残念ながら170点。会社法は満点でしたが、民法の記述を白紙で提出したそうです。

会社法が得意で民法をおろそかにしてしまったことが原因なのです。

もちろん一例でしかありませんが、得意が憲法や行政法だったら、民法の勉強を少し減らしても大丈夫?というわけではありません。

テストまでにすべての範囲を学習する時間はありません。

行政書士試験はどこをどの程度勉強するか『バランス』がとても重要です。

極端に言えば会社法はすべての範囲を学習する必要がないとすら思っています。

さらに民法や憲法の成績がイマイチなら、会社法に使う時間を削ってでも民法や憲法を勉強するべきです。

例えば、民法と会社法の条文はそれぞれどのくらいあると思いますか?
民法は約1050条、会社法は約980条、両方すべて覚える必要はありませんが、それだけ論点があると思ってください。

実際すべての問題を覚えることは不可能だと思います。そこで、民法を優先して勉強するか、会社法を優先して勉強するか、同じくらいの力で勉強するかの三択になります。

不合格になる人はここで民法と会社法を同じ程度勉強してしまいます。

同じだけ勉強すると不合格になる原因は何でしょうか。

それは、得点配分の違いです。民法が会社法より出題数が多く、勉強すればするほど全体の得点が伸びていきます。

民法
択一9問 36点 + 記述 2問 40点 合計76点

会社法(商法含む)
択一5問 20点

民法をすべて解けると76点、会社法だとどれだけ勉強しても最高で20点しか取れません。

同じ条文数だけ勉強するのであれば、民法の方が会社法より同じ労力で三倍以上の成果を上げることができます。

最短距離で合格を目指すなら、民法や行政法を中心に。会社法のすべての論点まで手を広げる必要はありません。

300点を目指す必要はないんです。合格の180点を目指しましょう。

不安になって教材を増やしている

大量の本

不安になっていろんな教材に手を出すことも不合格者の特徴です。
ただでさえ完璧に勉強できていないテキストと問題集が大量にあるにもかかわらず、他のテキストを増やす人がいます。

市販のテキストや予備校のテキストはそれだけで合格できるように作られています。

たとえば大原のテキストと問題集は他の予備校に比べて量が1.5倍ほどあります(筆者の体感)。
完璧にテキストと問題集の勉強できれば200点越えで合格できるでしょう。

その状態で他のテキストと並行すると中途半端に勉強したテキストと問題集が2組出来上がるだけで最後の詰めが甘くなります。

受験した人はわかると思いますが、試験では2肢で非常に迷う問題が多数あります。

これを1肢にできるかどうかが合否の分かれ道。

自分の手にしたテキストと問題集を隅から隅まで覚えていく。これが合格への秘訣です

失敗しないコツ

失敗しないコツは、一つのテキストと一つ問題集をひたすら完璧に近付けていくこと。
独学の場合は数冊パラパラとめくって読みやすそうなもの、理解しやすそうなもの。
通信や通学の場合はその会社が出しているもののみです(模試は複数の予備校で受けたほうが良いです)。
また、遅くともテキストは試験二か月前までに一読を済ませておき、全体の量を把握しておくこと。
全体を把握した上で、点数配分の大きい民法、行政法次いで憲法及び一般知識と個別に計画を立てていきましょう。

・一つのテキスト・問題集を完璧に近づける
・早めにテキストを読んで試験の全体像を把握する

まとめ

そもそも難易度の高い行政書士試験は普通に受けるだけでも合格する人は13%程、ほんの一握りです。
合格率だけみれば8割以上の人が落ちる試験、落ちたとしても不思議ではないんです。

しかし、一年勉強していく若しくは一年勉強してきたあなたは「落ちて当たり前」ではいけないハズ。

勉強するからには絶対に合格を勝ち取るつもりで進めていきましょう。

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