行政書士は年を重ねても仕事ができる息の長い仕事

老後 行政書士 行政書士の基礎知識

行政書士になろうと思ってるけど40歳を超えているし年齢的に仕事をしていけるのだろうか?

行政書士の仕事は法改正もあるし、新しいことを次々覚えていかなくちゃならない。
年齢を重ねるとどんどん仕事が若者に移っていって食べていけなくなる。

実はコレって間違いなんです。

行政書士全体の50%以上が60歳を超えています。

私の支部にも60代や70代でバリバリ活躍されている先生がたくさんいます。

士業は個人事業で一般的に定年はありません。
加えて、毎日外で営業することもなければ現場に立ちっぱなし、重い物を運ぶ(資料やパソコン程度)こともありません。

遺言や許認可、会社設立などのほとんどの場合、お客さんと官公庁、事務所の三点の移動がほとんどです。

相続業務の実地調査で屋外に出ることがあるかもしれませんが年にそう何回もある訳でもありません。

法改正もガイドラインがしっかりと頒布されるので変更点だけ押さえれば大した問題でもありません。

ひーちゃん
ひーちゃん

現在行政書士の高齢化が進んでいます。

今回は、熟年行政書士について考えてみます。

行政書士の合格年齢

高齢化を見る前に現在の行政書士試験に合格する人の年齢を確認してみましょう。

合格者数 年齢別合格割合
10歳代 56 1.13%
20歳代 1,112 22.38%
30歳代 1,483 29.85%
40歳代 1,307 26.31%
50歳代 760 15.30%
60歳代以上 250 5.03%

20代、30代、40代まで合計すると約80%、合格者のほとんどが40歳代以下という結果ですね。

試験科目が法律でハードルが高いこと、ある程度社会人経験を積んだ方が実務で仕事がしやすいことが理由だと思います。

行政書士の年齢の分布

登録している行政書士はどの世代が一番多いと思いますか?
そりゃあ合格率が高い20代から40代?実務経験を得た50代?

実際は
71歳以上   ⇚19.9%
61~70歳   ⇚35.6%
51~60歳   ⇚17.9%
41~50歳   ⇚17.3%
31~40歳   ⇚8.0%
20~30歳   ⇚0.8%

61~70歳が一番多く35.6%。
さらに、60歳以上が半分という。高齢化の波がここにも届いています。

20代歳30代を合わせても10%にも達していません。

試験に合格しておきながら独立開業をする若者が少ないんです。

また行政書士資格は国又は地方公共団体で行政事務を20年以上担当することでも取得することができます。

公務員を退職したとに行政書士として開業する方もいますので、自然と年齢が高くなるのかもしれません。

20代30代からの行政書士の強みと弱み

20代30代の行政書士の一番の強みは機動力です。
新しいことに挑戦しやすい年齢で新しい仕事への対応力も◎。

同年代をターゲットに、SNSやHPの作成、飛び込みの営業等新しい顧客を捕まえる手段が豊富です。

弱みは、見た目や社会人経験の薄さからどうしても十分な信頼を得られず仕事を任せづらいこともあるようです。

ひーちゃん
ひーちゃん

若さを生かした営業(SNS等)が成功のカギ!

40代50代の行政書士の強みと弱み

40代50代以上の行政書士の場合、それまでに蓄えてきた社会人経験や人生経験からクライアントの信頼を得やすく地盤を固めやすいというメリットがあります。
また、企業を相手に仕事をしていくと同世代の社長が多く話題や情報について共通点が親近感が獲得しやすいという利点も。
行政書士として一番バランスのとれた時期といえるのではないでしょうか。

ただし、
新しい分野(特にIT分野など)の仕事を任せづらい、信頼を獲得しやすい反面、求められるハードルが高くなり、失敗やミスをした際の失望が大きくなる、といった側面もあると言えるでしょう。

ひーちゃん
ひーちゃん

同世代の社長が多く親近感を持ってもらえると◎

 

 

60歳以上の行政書士の強みと弱み

60歳以上の行政書士の場合、企業相手ではなく個人相手での仕事が増えます。
同世代の退職、老後、熟年離婚等と遺言書や相続、協議離婚書と同世代だから親身になって聞ける話も多いはずです。

デメリットは、IT分野への進出や依頼があまり来ないことでしょうか。
IT業界の変化が速いため随時情報の更新が必要になってくるため、老後の年金との両立で考えている場合しんどくなってくる分野です。

ひーちゃん
ひーちゃん

相続や遺言など親身になって話が聞けます

行政書士の資格は非常に息の長い仕事です

行政書士の仕事は業務範囲を絞ることによって20代から体力の落ちた60代70代になっても続けることができます。

正直定年後に働きたくはないですが、不景気な世の中そうは言ってられません。

もしかしたら、子供がまだ手のかかる時期かもしれない、嫁入り道具、家や車を購入する時の頭金、お金が出ていくばかりです。

定年後に交通整理やガードマンは体力的に大変です。

将来の出費に備えて40代50代から資格を取得して、安心した余生のため老後も働いていけるよう備えてはどうでしょうか。

合格者のインタビュー
「スグにまねできる」合格者の勉強方法とは?
【フォーサイトHPより】

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