模試でなかなか合格点を取れない
いつも最後の2択で間違う
勉強が終盤になるとこんな話をよく聞きます。
実際に私も、模試では180点を取れずに本試験に臨みました。どうしても2択で迷って間違いのほうを選んでしまってました。模試でいい成績を取れなくて不安も大きかったですが、模試を通じて自分が最後の2択でよく間違うことに気づいてよかったと思います。最後の一月はその2択で間違う部分を徹底的に勉強しました。
今回は、本試験で最後の2択を迷わないようにする勉強方法についてみていきたいと思います。
勉強が進んでいるから2択で迷う
実は、この最後の2択で迷うことは学習が進んでいる証拠でもあります。
不確定期限のある債権の消滅時効の起算点と履行遅滞のタイミングはいつでしょうか。◆消滅時効「期限が到来した時」◆履行遅滞「期限が到来し」かつ「債務者がそのことを知ったとき」
次に、期限の定めのない債権の消滅時効の起算点と履行遅滞のタイミングはいつでしょうか。
◆消滅時効
「履行の請求を受けたとき」
◆履行遅滞
「債権が発生した時」
いやらしい問題ですね。これが試験での2択です。
いつも取り違えるポイントは人それぞれあるでしょう。
私はこの債権の消滅時効と履行遅滞や連帯債務・連帯保証。法定地上権が発生するかどうか。などを最後の詰になりました。
正答率50%の問題が合否の分かれ目
模試でも過去問でも、正答率50%以上の問題を取れれば合格がグッと近づきます。
問題作成者もこのくらいの正答率を目指して作ってる気さえあります。
行政書士試験は180点で合格することができます。
おおよそ正答率50%以上の問題をすべて確答し、難易度の高い問題を2択や3択で当てていくイメージです。
模試でも過去問でも他の受験生の半分が正解する問題は必ず押さえておきましょう。
それには正答率を出してくれる模試を選ぶ必要があります。
それは【初めて】模試に行ってみよう!の記事でまとめています。
試験会場で2択で迷ったら
どんなに、果てしなく、ずっと勉強を続けていても2択、3択で迷う問題が絶っっ対に出てきます。
これはすべての受験生共通。
そのときに、どうするか。私はより正解である肢を選ぶ判断基準を設けました。
問題は間違いを探す
問題は○を探すより×を探す方が簡単です。
正しいと思っていても、どこか一言違うだけで不正解の肢になるパターンがよくあります。
例えば、語尾が「事理を弁識する能力を欠く常況にある者」のか「事理を弁識する能力が不十分である者」など、そのほかすべてが条文通りでも、この一言で×になる肢が非常に多い。しかも、問題として作りやすい。
この×になるポイントを勉強するときに集中して覚えていきます。
注意する言葉がある
問題を解くときに「常に○○する」や「○○のみ」等の限定する言葉があると注意が必要です。
一見正解のような選択肢でも、このような一言で不正解の選択肢になります。
その他にも気を付けたい単語はこんな感じ。
こういった強い言葉は間違いである可能性が高いです。普段の勉強からこのワードに気を付けて説く習慣をつけましょう。
直感が大切
最後の2択で迷ったら一番最初に感じた「当たっている」と思う選択肢を選ぶようにしています。
受験日まで勉強を続けていた受験生はかなり高いレベルで、直感が研ぎ澄まされています。
これは試験当日に感が冴えているわけではなく、勉強の中で今までの民法の感覚で考えると答えは3番の傾向が強い!といった具合です。
もし、解き直しのときに、別の選択肢にするときは明確な根拠を探しましょう。
模試で上位20%で可能性がある
行政書士試験に合格する人は、直前の模試で上位20%に入る方がほとんどです。
もちろん、模試後に猛勉強して追い上げてくる人もいますが、多くの場合はそれまでの勉強の積み重ね。
目標は模試を受けた後の復習が大切です。
自分の苦手な論点、肢ごとに間違えた理由、試験での緊張感を模試を通して獲得する必要があります。
試験当日に本来の実力を発揮できた人が合格です。上位20%の内、緊張感や体調、メンタル面で落ち着けるよう心身を作っていく必要があります。
辛い時期もあると思いますが、今頑張ることが合格への近道です。
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