行政書士試験を受けるときにまず決めなければならないことが勉強方法です。
一般的に独学・通信講座・通学講座の三種類に分かれます。
それぞれにメリット・デメリットがあり迷う方も多いでしょう。
この記事ではそれぞれの特徴を紹介していきます。
独学のメリット・デメリット
メリット
費用があまりかからない
独学のメリットは費用を抑えられる点です。
極端に言えば市販のテキスト・問題集・模試を2万円以下で揃えられます。
自宅でマイペースで勉強できる
通学の場合は仕事終わりや家事が終わった後に予備校に通わなければなりませんが、独学は近くの喫茶店や自宅で簡単に勉強ができます。
デメリット
勉強を続けにくい
勉強はどうしてもつまらないです。小さい頃、夢中で始めた進研ゼミが部屋に積み上げられた経験はありませんか?
テキストを買ったけどまだ全然読んでない。
独学の場合、自発的に勉強することは難しいです。
難解な論点が置き去りになる
難しい解釈や判例等、重要論点について予備校や通信講座ではじっくり時間をかけて講義を受けます。
独学でテキストを読むのと生の講義を聴くのでは理解するまでにかかる時間が圧倒的に違います。
教材を自分で選ぶ必要がある
独学で勉強するためには自分でテキストや問題集を選ぶ必要があります。
出版社によって内容の濃さや難易度もバラバラ、なかなか一つに絞れずに複数購入する人もいるでしょう。
ただでさえ分厚い行政書士のテキストが複数あったら、もう開けて勉強する気になりません。
学習計画を自分で立てる必要がある
独学の場合は自分で試験までの学習計画を立てる必要があります。
予備校の場合、授業のカリキュラムがあらかじめ決められており、試験の二月ほど前に基本の講義が終わるように設定されています。
独学の場合、自分自身でどのタイミングでどのくらいの勉強をするのか決めて行動しなければなりません。
法改正など試験情報が入手しにくい
通信や通学と比べて法改正や試験情報は自分で調べる必要があります。
事前に知っていれば良いのですが、試験の一週間前に変更点を見つけた!なんてことになったら目も当てられません。
その他独学のメリット・デメリットはこちらの記事にまとめてます
通信講座のメリット・デメリット
メリット
通学する必要がなく時間に余裕ができる
通信講座は自宅やカフェ等自分の好きな場所で勉強することでき、通学する必要がありません。
この通学する時間を短縮しその分勉強に時間を回すことができます。
講座が決まっている
独学と違い講義の内容があらかじめ決まっています。
あと何時間講義を受ければ基礎部分か終了するか分かるためスケジュールを決めやすくなります。
好きな時間に勉強できる
電車の中でユーチューブを辞めて授業、洗濯機を回している30分の間に授業など、隙間時間を有効に使うことができます。
通学より安い
通学よりはるかに費用が安い場合が多いです。
費用面は後ほどまとめてます。
デメリット
スケジュールを自分で決める必要がある
講義のコマ数は決まっていますが、いつまでにどのくらい勉強するかどうかは自分で決めなくてはいけません。
フォーサイトの通信講座の場合、アプリに学習時間を入力すると自働でスケジュールを組み立ててくれます。
スケジュールを立てるのが苦手な人は、このような通信講座を選ぶとよいでしょう。
勉強を続けることが難しい
独学・通信講座にも言えますが、勉強を続けることが非常に難しいです。
やっぱり勉強はつまらない・面白くないものです。どうにか自分を奮起させ勉強を継続させていく必要があります。
勉強が続かない人はこちらの記事を参照ください。
https://gyouseisyosi-shikaku.com/2019/10/25/tuushinkouzamerittodemetitto/
スクール通学のメリット・デメリット
メリット
一緒に勉強する仲間ができる
通学のメリットは友人ができるので勉強を継続しやすい点です。
友人ができることは喜ばしいことですが、それ以上にこの勉強が続けやすくなることが非常にメリットです。
行政書士試験で一番の難関は本試験まで勉強が続かないことです。
生講義を聴けるので効果的
直接、生講義を聴けるので非常に効果的です。
どうしても通信や独学の場合途中でだれてしまったり、集中力が欠けてしまうときがありますが、生の講義だと緊張感をもって受けられます。
デメリット
費用が高い
独学・通信と比べて一番費用がかかります。
その分、自習室が使えたり・卒業後に同期として情報交換もできたりと良い面もあります。
通学するのが大変
住んでいる近くに予備校がない場合は遠くまで通学する必要があります。
片道一時間、往復二時間もかけてしまうとそれだけで勉強する時間がなくなってしまします。
また決められた時間にしか受講ができない難点も。
独学・通信・通学比較
費用 | 学習の理解スピード | 勉強の続けやすさ | 質問 | デメリット | メリット | |
通学 | 20万前後 | 生の講義で 分かりやすい |
講師との距離が 近く続けやすい |
できる | 費用が高い 通うのに時間がかかる |
一緒に勉強できる仲間ができる 生の講義で集中力アップ |
通信講座 | 10万前後 | 通信専用に 録画しているので◎ |
スケジュール表や アプリがある |
メール等 | そこそこ費用がかかる 続けるには意思が必要 |
通学が必要なくその時間勉強できる 隙間時間を活用しやすい |
独学 | 2万前後 | 難しい論点は 分かりにくい |
モチベーションの 維持が必要 |
できない | 合格率が低い 挫折しやすい |
マイペースにできる 費用が安い |
どのように選べばいいか
独学・通信・通学とどれも特徴があって、どれが一番良いかはその人次第です。
折角記事をそれぞれですというのも良いものではないのでお勧めする人を上げていきたいと思います。
独学がおススメな人
とにかく費用を抑えて合格を目指したい人。
質問できなくても、時間がかかってもやりぬく意思が必要です。
勉強二年目や、法学部出身の場合以外は難易度がかなり高いです。
正直言ってあまりおススメではありません。
通信講座がおススメな人
このブログで一番お勧めしているのは通信講座。
通勤や育児・家事が忙しい人でも、通勤や洗濯機を回している間や子供がお昼寝している10分や20分を講義に当てることができます。
日本中どこにいても講義を聴けることが一番の強み。
一方、模試やスケジュール管理の面で不安があります。
模試は、通信講座のものではなく大手予備校で座って受けることをおススメします。
長時間座り、解き順などをチェックしながら本番のように試験に臨むことができます。
スケジュールの面は自分で計画を立てる必要があります。
なかなか自分で計画を立てるのは難しいところですが、アプリやスケジュール表を作ってくれる通信講座があるようです。
例えば通信講座のフォーサイトでは空き時間を入力するとスケジュールを組んでくれるアプリが用意されています。
通学がおススメな人
費用面に問題がなく決まった時間に予備校に通える人は通学が一番お勧めです。
生の講義を聴けるので一番緊張感をもって講義に臨むことができ、頭に残りやすい。
一方、授業を休んでしまうとその分遅れてしまい取り戻すのに2倍3倍の努力が必要になることも。
WEBフォローを付けると費用がさらに高くなる可能性もあるので申込みのときに確認が必要です。
まとめ
今回は、独学・通信・通学と三種類のメリット・デメリットを見てみました。
正直、どれを選択してもめちゃくちゃ勉強しなくてはならないことに変わりはありません。
通信の無料サンプルや通学の無料体験等、その学習スタイルの一度体験することも良いと思います。
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