この記事では私の実体験を元に試験当日までのスケジュールと合格後に無駄だったことをまとめて行こうと思います。
誰にでもあてはまる訳じゃないと思いますが、参考になれば幸いです。
試験勉強を始める前に
勉強を始める前に試験の全体像を把握することが重要です。
スケジュールを立てるときは全体の物量を考えなくてはなりません。
よく予備校等で見かける平均勉強時間は500時間といわれています。
講義がこの半分250時間、自習250時間くらいでしょうか?
これは嘘です。信じられません。一回読めば頭に入る特殊能力者かと。
実際の勉強時間はこの1.5倍くらいかかります。講義250時間、自習時間500時間の計700時間。
これでも少ないくらいです。
半年で合格しようと思うと平日は1日3時間+土日祝は1日6.5時間程度の学習です。
1年で合格しようとすると平日は1日1.5時間+土日祝は1日3・25時間ですね。
あなたは半年か一年のどっちのタイプでしょうか。
「勉強できる時間があるぞ!」「他の時間を削ってでも勉強優先」といえる人は半年で、「長期的に勉強した方が余裕がある」「1日そんなに時間を取れない」場合は1年でスケジュールを考えましょう。
どちらが良いということはありません。本人が勉強を続けられる環境づくりが一番大切です。
途中で挫折する一番の理由が勉強を続けられないことです。
半年前までにすること
半年前スタートでぎりぎり合格できる最後の時期だと思います。
ただこの半年で合格する人はほんの一握りの頭の良い人や学生、受験に専念できる人です。
働きならが勉強するにはもう少し前から勉強を始める必要があります。
会社員や主婦の場合は年明けから始めて憲法・民法の途中くらいまで勉強を進めておく必要があります。
新しい科目の勉強と復習が重なって大変になってくる時期です。
焦らず、勉強する時間の確保が非常に大切になってきます。一番時間を取られるのがスマートフォンです。
私はこの時期からスマホを封印し始めました。
二月前の状況
試験の二月前まで来ました。月で言うとまだまだ残暑の残る9月です。
もうだいぶと勉強が進んだ頃、基本講座はすべて受講し終えたか、若しくはあと数回というところです。
インプットの時期が終わり、問題集中心の勉強に切り変えていく時期です。
この時期にもう一つ大きな仕事が待っています。
模擬試験です。
ここまで、暑い時期に頑張ってきた成果を、模擬試験にぶつけましょう。
受けてみて「思ったより正解できない」、「一般教養が意味不明すぎる」、「時間が足らない」「150点も取れなかった」等々の問題が山積するかもしれません。
ここで心を折られてしまう人も多く、今年の受験は諦めて来年受験にしようとします。
しかし、この時期なら諦めるにはまだ早いです!
150点しか取れなかった
⇒じゃあどの科目が点数伸びていないのか
⇒その苦手科目を中心に勉強する
⇒全体の得点が上がる
この時期は問題集でアウトプットを中心に勉強し、模擬試験で苦手分野の洗い出しを行っていきましょう。
また本試験では、問題を解く順番が非常に重要になります。
模擬試験で色々な解き順を試した結果、一番最後の一般知識から問題を解くようにしていました。
一般教養の足きり防止と頭がすっきりしているうちに解いておきたかったからです。
これはこちらの記事でまとめています。
https://gyouseisyosi-shikaku.com/2019/10/15/shikentokijyun/
独学や通信講座で大手予備校の模試を受ける人はこちらを参考にしてみてください。
どのような模試を選んで受ければ良いか等ポイントをまとめています。
一週間前にできること
試験一週間前です。
もうここまで来たらひたすらに苦手分野の克服です。
特に民法、憲法、行政法の苦手分野があれば徹底的に問題集やテキストを回していきましょう。
私は、すべてのテキストと問題集、模試を総復習して間違えた問題をチェックして洗い出ししました。
この時期でも間違う問題は間違うし、完璧には程遠いです。それでも心配しないでください。
ここまで毎日コツコツ勉強を積み重ねれたならば、試験当日に本来の力を発揮できれば合格できます。
前日の心構え
試験の前日の日、つまり土曜日です。お仕事がお休みで時間が空いている人も多いでしょう。
しかし、何をするにも手に付かない状態になります。
私は、いてもたってもいられず一週間復習をして間違えた問題を再度復習しました。
前日まで必死に勉強した方が落ち着いていられます。
知り合いの先生の中には「トイレとお風呂掃除等の水回りの掃除をして運気を高めた」という人もいます。
前日はできるだけ落ち着いた状態を作ることが重要です。
試験当日の朝
いよいよ試験当日です。
ここまでくれば、あとは落ち着いて試験を受けるだけです。
実際の試験は模擬試験より時間がかかります。一問一問は対して変わらないかもしれませんが普段の模擬試験より20~30分程度余計に時間がかかり、物凄く焦りを感じました。
私は60問解き終わった段階でトイレに行きます。これはもう模擬試験の時からの習慣です。
意外とトイレに行くことにより落ち着きを取り戻し、見直しと転記ミスのチェックがうまくいった様に感じます。
人それぞれ、「目の周りの筋肉をマッサージする」とか「座ったまま伸びをする」等、試験中に落ち着きを取り戻せるスイッチを作っておくと良いと思います。
本試験の結果を受けて
大手予備校の解答速報は当日に発表されます。
一、二問の誤差はありますが、ほぼ間違いがありません。
これまでの努力の甲斐があり合格した方おめでとうございます。
次年度の一月下旬の合格発表まで待ちましょう。
残念ながら不合格となった方。
もう一年勉強をするかどうか非常に悩むことでしょう。
私が受験生のとき、落ちたら勉強を辞めようと考えていました。
同じ分量・いやそれ以上の勉強を次の年にできる自信がなかったのです。
色々行政書士になって他の先生から話を聞くと、模試では合格圏内に入っていたのに本試験で滑ったという話がよくあります。
「合格できる実力になってから3年かかる」これが真実だと思います。
強く勧めることはできませんが、もう一度勉強を頑張れる!という気持ちがあれば絶対もう一度受験すべきだと思います。
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